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Q 耐久性の高い等級3の家をスギで建てるにはどうしたらよいでしょうか。スギでは無理ですか?
A 住宅の性能表示のなかでも関心の高い耐久性にかかわる項目“劣化の軽減”で、最も高い等級3に格付けられるためには、さまざまなハードルがありますが、もちろん日本の木ともいうべきスギによる家は可能です。
1) 平成12年7月に告示された評価方法基準の“劣化の軽減”では、木造住宅が等級3に格付けられる基準について、a.外壁の軸組み等、b.土台、c.浴室及び脱衣室、d.地盤、e.基礎、f.床下、g.小屋裏、h.構造部材等、に分けて示されています。
a.外壁の軸組み等では、「枠組みその他これらに類する部分のうち地面からの高さ1m以内の部分が
(i) 通気層を設けた構造または軒の出が90cm以上である真壁造のいずれかの外壁で、かつ軸組等が以下のいずれかであること。
・製材または集成材等が用いられるとともに、軸組等が防腐および防蟻の措置が講じられている。
・製材または集成材等で小径13.5cm以上のもの
・構造用製材規格等に規定する耐久性区分D1の樹種による製材または集成材等で、小径が12.0cm以上のもの
または、
(ii) 構造用製材規格等に規定する保存処理の性能区分のうち、K3以上の防腐処理および防蟻処理が施されていること
または、
(i)または(ii)と同等の措置が講じられていることがたしかめられたものであることとされています。
2) スギは構造用製材規格等に規定する耐久性区分D1の樹種の一つなので、要件を満たすことができるはずです。なお、評価は、設計図書と評価基準を照合するいわば書類審査と、基礎配筋工事の完了時から始まって竣工時まで、併せて4回の現場検査によってなされます。
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