Home > 木材のPR > 木材のなんでも相談室 > Q 木質フローリングにはどのような種類、特徴がありますか? 価格、施工費も教えてください。
Q 木質フローリングにはどのような種類、特徴がありますか? 価格、施工費も教えてください。
A 木質フローリングには無垢材の「単層フローリング」と主に合板の上に化粧単板を張った「複合フローリング」があります。樹種は針葉樹ではヒノキ、マツやスギが、広葉樹では比較的硬いナラ、カバ、ブナ、タモ、メープルなどが多いようです。単層の方が丈夫で、軽い塗装に耐えるので一般住宅にも使われるようになってきました。価格はナラ単層フローリング(塗装品)で10,000〜12,000/m2、ナラ複合フローリングで4,000〜6,000円/m2です。また、施工費は下地を含まず3,000〜5,000円です。
1) 木材は住宅の床材として適度に弾性があり、暖かく、ダニが繁殖する心配もないということで、新築時、改装時を問わず木質系の床(フローリング)が増えています。フローリングの種類はいわゆる無垢材と言われる単層フローリングと合板等の上に化粧単板、印刷紙などを接着した複合フローリングとに大別されます。
2) 単層フローリングの主力のフローリングボードは幅75または90mm、厚さ15mmの長尺材に実加工したものが普通で、樹種は針葉樹ではヒノキ、マツ、スギが、広葉樹では比較的硬い材、例えばナラ、カバ(通称サクラ)、ブナ、タモ、メープルなどが使われます。これらとは別にやや幅広でヒノキ、マツなどの針葉樹の天然乾燥材をつかった縁甲板と呼ばれるものがあり、和風の廊下に使われます。
3) 複合フローリングの主力は、台板に厚さ12または15mmの合板を使用し、表面に天然杢化粧単板を接着したもので、単板の貼り方により色々の模様があります。寸法は30×180cm、45×180cmなどの定尺が普通で、住宅ではこの複合フローリングが最も多く使われます。施工は根太に、合板下地に、さらにコンクリート床に直接張る(直張り)場合があります。
4) 最近、集合住宅の木質床の場合は階上からの騒音が問題になり、これをできるだけ防ぐため、合板等に制振・緩衝シートや遮音シート等を組み合わせた各種の「遮音床板」も開発されています。
5) 床材の価格は規模によって違いますが、2〜3室分程度の比較的小口の例をあげると以下の通りです。
単層フローリング(フローリングボード):厚さ15mm× 75 mm 乱尺(長さ不揃い塗装品)で、
ブナ:5,000〜6,000円/m2、ナラ:8,300〜9,600円/m2
複合フローリング:(天然杢化粧合板・塗装品):厚さ12 、幅303、長さ1818mm
ナラ:標準品5,000〜6,000円/m2,以上は積算表によるものですが、他に小口の業者などが独自の製品を販売しています。その中にはスギの厚板製品(42mm、3,000円/m2)などもあります。
6) 施工費は下地を含まず、3,000〜5,000円/m2 程度で、単層フローリングの方が高くなります。例えば、ナラ複合フローリングを6畳一間に張る場合の費用としては7〜10万円位になります。
|