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Q ラオスヒノキ、ラオスマツとはどんな木ですか? 日本のヒノキ、マツとはどう違いますか?
A ラオスヒノキはヒノキ科の樹木ですが、日本のヒノキ、サワラ、北米のベイヒ、ベイヒバといったおなじみのヒノキ属ではなく、フォッキニア属の木です。学名はFokienia hodginsiiで、20世紀初めに福建省で発見されたのが命名の元になっています。中国では福建柏と記します。ラオスヒノキはインドシナ半島にもありますが、大径材がラオスから輸入されたことから名づけられたものでしょう。直幹の優良木があって、社寺仏閣に多く使われています。
ラオスマツはマツ科シマモミ属(Keteleeria)の樹木で、台湾、中国の中部から南部、インドシナ半島に分布しています。
シマモミ属にはユサン(Keteleeria davidiana)、シマモミ(K. formosana)、福建油杉(K. fortunei)などがあります。
ラオスマツとして輸入されているのはインドシナ半島から雲南省にかけて分布しているユサンでしょう。
ユサンは1m以上の大径になり、辺材と心材の色調の差ははっきりしていて、心材は赤褐色です。
樹脂道が早材部寄りに分布しているので、年輪幅が広い部分では材面で樹脂道が目立ちます。材は比較的硬いので、フローリングにも適しています。
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