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Q ホワイトウッド(オウシュウトウヒ)、レッドウッド(オウシュウアカマツ)とは?
A オウシュウトウヒ(Picea abies) とオウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)のことです。近年、オーストリア、フィンランド、ドイツ、スウェーデンなどから大量に集成材、製材、製材用原木の形で輸入されるようになりました。2000年の輸入量は米材を抜いて一位です。しかし、日本における耐久性は未知数です。
1) オウシュウトウヒ(Picea abies)をホワイトウッドと称するようになったのは日本でのことのようです。
英語圏でWhitewoodと呼ばれている木は20種近くありますが、オウシュウトウヒは見当たりません。
逆にオウシュウアカマツ(Pinussylvestris)がその一つです。
Whitewoodでもっともポピュラーなのはユリノキ(Yellow-poplar,Liriodendron tulipifera)です。
Redwoodと呼ばれる木もたくさんあって、オウシュウアカマツ(Pinussylvestris)はその一つです。
ところがRedwoodのなかでもっともポピュラーなのはセコイア(Redwood,Sequoia sempervirens)です。
2) ホワイトウッドもレッドウッドも商業名で、一般名はそれぞれオウシュウトウヒ、オウシュウアカマツです。
これらの製材や構造用集成材(グルーラム)は1993年の北米製材市況の高騰をきっかけに北欧ならびにオーストリア、ドイツから輸入されるようになりました。
スウェーデン、フィンランドにおける1998年の製材生産量はあわせて2600万t余で、日本への輸出量は75万t余でした。このうちの2割強が構造用集成材です。
オウシュウトウヒはヨーロッパ中部から北部の森林の主要樹種で、植栽もされています。
有名なクレモナの古ヴァイオリン名器はルーマニア産のオウシュウトウヒで作られました。
古ヴァイオリン名器は希少価値もあって、1台数億円の高値で取引されています。
その古ヴァイオリン名器の価値はわずか数10グラムの表板にあるといわれています。
一方では集成材の柱となって、1m3数万円で輸入され、スギの製材を圧迫しています。
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