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ベイマツ(ダグラスファー)、サザンパインの特徴は?
A ベイマツ(Douglas-fir, Pseudotsuga menziesii)は北米大陸の北西部から太平洋岸に自生しているマツ科トガサワラ属の樹木で、この地域における製材原木の過半を占めるほどの優勢種です。幹が通直で大径材となり、辺材は淡黄色、心材は淡褐赤色で強靭、耐朽性が大で、建築用材として優れています。肉眼的にはカラマツによく似ています。コーストタイプの大径材は年輪幅が狭く、化粧性が高いためにピーラと呼ばれ、特別扱いされてきました。日本の1999年の輸入量はカナダ材をあわせて丸太が341万立方メートル、製材が141万立方メートルで、主に梁材などに使われています。近年はニュージーランドやオーストラリアからも輸入されています。これらはいずれも北米から導入されたものです。
サザンパインはアメリカ南東部に生育しているマツ科、マツ属の二葉松もしくは三葉松のハードパインに対する呼称で、サザンイエローパインとも呼ばれています。
市場で流通しているのは、ロングリーフパイン(longleaf pine,Pinus palustris)、ショートリーフパイン(shortleaf pine, P. echinata)、ロブロリーパイン(loblollypine,P. taeda)、スラッシュパイン(slash pine,P.elliottii)の4種です。
いずれも成長がよいと年輪幅が広く軽軟になり、逆に狭いと重硬になります。
製材品の等級格付はサイズによっていろいろで、例えばディメンションランバー(厚さ2インチ若しくは4インチ)では、強度順にDense
Select Structural、Select Structural、Non-Dense Select Structural、No.1 Dense、No.1、 No.1 Non-Dense、No.2 Dense、No.2、No.2 Non-Dense、Construction、No.3 & Stud、Standard、 Utilityの13グレードに区分されています。
ここでDenseとは1インチあたりの年輪数が6以上でかつ夏材部が1/3以上をいいます(Southern Pine Inspection Bureau Grading Rules)。
ただし、Denseグレードだけが構造用というわけではなく、Non-Denseグレードも構造用として使用されています。
ちなみにSouthernForest Products Associationによれば、構造用として最も大量に使用されているのはNo.2 Non-Denseグレードです。
丸太の段階でdensity(年輪数/インチ)により製材用、合板用、パルプ/チップ用に仕分けられることはなく、あくまでも製材工場での最終段階で等級格付が行われています。
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