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木材が針葉樹材か広葉樹材かを簡便に見分ける方法を教えて下さい。
A 針葉樹材には道管がないのに、広葉樹にはあります。したがって、道管があるかないかを調べれば、両者を区別することが出来ます。
- カッターナイフなどのよく切れる刃物ならびにルーペを用意してください。梱包材の木口面を刃物で切って、きれいな断面が見えるようにします。ルーペで木口面を観察します。
- 針葉樹材には年輪があります。年輪の色の薄い部分を見ると、ほぼ同じ形の細胞が並んでいて、異なった形の細胞は見あたりません。アガティスやクリンキパインなど、熱帯の針葉樹には年輪がないので、色の濃淡はありませんが、ほぼ同じ形の細胞が並んでいる点は同じです。
広葉樹材では、明らかに形の大きい細胞を見つけることが出来ます。それが道管です。道管は通常一回り大きいので、木口以外の面でも見分けることが出来ます。ツゲなど一部の材の道管は小さいために寸法では見分けることが出来ませが、針葉樹に特徴的な年輪内の色の濃淡がないので容易に分かります。
- ルーペで木口面を観察したとき、幅の広い放射組織があれば広葉樹です。放射組織は丸太の中心の髄から樹皮に向かって放射状に伸びている筋状の組織で、澱粉などを貯蔵しています。
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