Home > 木材のPR > 木材のなんでも相談室 > Q ログハウス用に購入した丸太が青黒く変色してしまいました。どうしたらよいですか?
Q ログハウス用に購入した丸太が青黒く変色してしまいました。どうしたらよいですか?
A 青変菌による変色だと思われます。材を変色させる菌には材の表面で繁殖して内部には入らないカビ類と菌糸が内部に侵入して変色を起こす木材変色菌とがあります。マツ類を青黒く変色させる菌はいわゆる青変菌で、その代表格がエゾマツノクワイカビです。変色菌は木材を分解することがないので、強度低下の心配はありません。しかし、変色を元に戻すのは至難です。
1) エゾマツノクワイカビは放射組織の内容物を栄養源とし、23〜27℃、含水率80〜120%で生育が活発になるといわれていて、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツ、ヒメコマツのほかにヒノキ、サワラなどを変色させます。
2) 変色菌から材を守る確実な方法は乾燥です。乾燥までの間は水中貯木か散水あるいは薬剤処理しかありません。変色を除去するには漂白が一般です。漂白には次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素水が用いられます。家庭用の漂白剤でも十分です。
3) 変色菌以外にも、金属と材中のタンニンが反応する金属汚染や酸やアルカリによって変色する場合があります。それぞれ原因を突き止め、対策を講じなければなりません。
|